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現代の琴は、1300年程前に中国から輸入されたものです。古代の琴である和琴(わごん)は絃が5本あり、B.C.300年~A.D.250年にかけてイタコ(盲人女性の呪術師)によって用いられたと考えられています。和琴は雅楽でも使用され、雅楽は世界最古のオーケストラと言われています。

 

現代の琴(箏)と和琴の違いは、前述の通りルーツが異なるだけでなく、奏法も異なります。和琴は琴柱を動かしながら演奏するのに対し、現代の琴は絃を押さえながら弾き、琴柱(ことじ)は調子を変える以外には移動しません。

 

なお、現代の琴は厳密には箏と書きますが、当クラブでは、琴と表記してあるものは現代の琴を意味するものとし、それ以外の琴については、和琴、倭琴などと明記するものとします。

 

琴は、当道座という、男性盲人組織に所属する者に与えられた職業の一つでした。800年代に、仁明天皇の子、人康親王が失明をきっかけに山科に隠遁して、盲人を集めて琵琶などを教えたのが始まりとされています。

 

当道座として確立されたのは14世紀で、当道座に所属する者たちには、平家琵琶、按摩、鍼灸などの職業が与えられました。当道座は、江戸幕府公認の組織として、1871年まで存続しました。1960年代以前の筝曲はそのほとんどが盲人の琴家によって作曲されたものです。

通常の琴には、13本の絃と、13個の琴柱(ことじ)があり、琴爪を3個使用します。17絃や20絃の琴‘もあります。琴の本体には桐を用います。サウンドホールは二つ。

 

琴の楽譜は漢数字による縦書きです。元は盲人の職業であったため、楽譜そのものが20世紀初頭まで存在しませんでした。弟子は、口三味線(くちじゃみせん)と言われる、擬音語を利用しながら口伝えで学びました。古い楽譜には読み譜として残っています。